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2012年9月28日金曜日

BMW E46M3リアトーコンブッシュその②


こんにちは、週末のEUROCUPはお客様の愛車を含めてポルシェ・BMW・BMWMINIの三車種合計5台のサポートもありますので準備にバタバタ向けて参加されるお客様の走行前メンテナンスに追われてます!

さて昨日は途中までしか書けなかったブログの続きを少々・・・
昨夜はリアサブフレームのメンバーのリジットカラーについて書きましたが今日はリアトーコントロールアームブッシュについて書きます
リアトーコントロールアームブッシュはリアサスペンションアームの走行中の動きにおいて
車輌の進行方向に対するタイヤの向き(トー角)を規制する役割を担っています





ご存知の通りサスペンションと言うのは車輛が走行中に路面の入力に合わせて
様々な方向に負荷をかけながら動いています
だからと言って、サスペンションアームが360度好きな方向に勝手に動いてしまうと
タイヤのグリップが発揮出来ないだけでなく、車がドライバーの意思とは関係無い方向に
動いてしまいますよね?
もちろんそうならない様にアッパーアーム・ロアアーム・コントロールアームの三方向から
アームが伸びている事で、車輌の設計上動かしたい方向にのみサスペンションが動くように
設計されているわけです

各アームの根元は当然のことながら可動部分になる訳ですから、そのアームの根元には
動いて良い方向(設計上動かしたい方向)にのみ動かしていく為のベアリングの役割を
するアームブッシュが圧入されています
アッパーアーム・ロアアームは車輛進行方向に対して路面から垂直方向のタイヤの角度
(キャンバー角)の変化量をコントロールしています(先程のイラストの赤丸部分)
対してトーコントロールアームは冒頭に書いた様に進行方向に対して並行方向のタイヤ角度
(トー角)の変化を規制して(イラスト青丸部分)更にアッパー・ロアアームのキャンバー角の
動きを邪魔しない方向に設定されている訳です

本来であればリアトーコントロールアームは車輛の走行中のアライメント変化において
トー角の変化が起きないように設計されている訳ですが、耐久性や快適性等を考えて
このイラストの青丸部分はピロやリジットではなく、ゴムブッシュが圧入されている訳です

このゴムブッシュは本来は縦方向にしか動かない様に設計されているのにも関わらず
経年劣化や、Sタイヤでサーキット走行などの過度に負担の掛かる状態で使用している
車輛の場合圧入されているゴム部分がちぎれてしまい、本来は動いてはいけない
横方向の動きを抑えきれずに走行中の意図しないトー変化が起きてしまいます
このトーコントロールアームブッシュの劣化による走行中のアライメント変化に関しては
デメリットしか生みませんが、普段はブラケットで固定し、そのブラケットごとボディの中に
埋まっている為通常のリフトアップの点検だけではなかなか劣化の進行具合は判断出来ませんが
アライメントをきちんと調整しているにも関わらずコーナリング中に、突然リアのグリップを失って
しまうとか、高速走行時にリアの接地感が無いとか、ゼロ発進時にリアが暴れるとか、極端に
路面の轍に車輛がふらつくなど・・・
この様な症状が出ている場合は多くはこのブッシュの劣化が原因のケースがあります

このブッシュを強化品にする事で、リジットメンバーカラーと同じく、いやむしろそれ以上に
ドライバビリティにあふれたステアリングレスポンスと、マシンコントロール性、トラクションの
向上させる効果があります
交換作業自体は特殊工具を用いての作業になりますので少々工賃もお高くなりますが
走行中の無駄なアライメント変化を抑えることによる費用対効果は高いですのでおススメです
もちろん交換した後は必ずアライメント調整が必要になりますよ
アライメントに関してのお話はまたの機会に・・・

 



 

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